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MILESTONE ART WORKS マイルストーンアートワークス 富山 ギャラリー MILESTONE ART WORKS マイルストーンアートワークス 富山 ギャラリー


【出演】
ガムラン演奏:パラグナ・グループ
舞踊:リアント、ボヴェ太郎、川島未耒、、佐草夏美

【演奏プログラム】

藤枝守作品
組曲「ガムラン曼荼羅I」(2020)
組曲「ガムラン曼荼羅II」(2022、新作)

チケット:¥3,000 (当日¥3,500)


「響きの曼荼羅」に見立てられた「ガムラン曼荼羅」は、2020年に西ジャワ(スンダ)のガムラン・ドゥグンという様式によるパラグナグループによって初演された。この作品は、ガムランの楽器群を舞台上にマンダラのように円環的に配置して、曼荼羅や陰陽に基づく円環的な時間構造をもつ8曲セットの組曲となっている。今回の公演では、あらたな組曲を加えて「両界ガムラン曼荼羅」として演奏される。
「両界」とは、密教の概念ではなく、二つの組曲が陰陽にように一対を構成することを意味する。また、それぞれの組曲では、陰陽を象徴する二組の男女の舞踊が登場するが、その一人のリアント氏は、インドネシアを代表する舞踊家である。

一対となった二つの「ガムラン曼荼羅」は、フランク・ロイド・ライトのコンセプトが具現化された自由学園明日館講堂が演奏会場となる。その有機的な建築空間に溶け込み、そして、四人の舞踊の身体を揺さぶりながら、ガムランによる二組の「響きの曼荼羅」がかたちづくられていく。

 

■■■ profile ■■■

■パラグナhakata
1985年インドネシア・スンダ(西ジャワ)音楽のグループとして結成された「パラグナ・グループ」は、東京を拠点にガムラン・ドゥグン、トゥンバン・スンダの演奏活動を行っている。その「パラグナ」のメンバーが母体となり、福岡のガムラン演奏家と共に、「パラグナhakata」が結成された。古典曲の他、ルー・ハリソン、藤枝守作曲の現代作品も精力的に演奏し、幅広い活動を展開している。2021年「リスニング・ミュージカム〜博物館が聴く」(九州大学博物館)、「ガムランの午後」(福岡アジア美術館アートカフェ)に出演。YouTube「Paragunaチャンネル」を開設し、随時配信中。http://www.paraguna.com 

小谷竜一、後藤弓寿、小林賢直、佐藤紀子、光永誠、峰野誉久、村上圭子、森重行敏、石原鼓緒

■リアントRianto
舞踊家、振付家。インドネシア中部ジャワ・バニュマス出身。インドネシア国立芸術大学スラカルタ校舞踊科卒業。バニュマス伝統舞踊レンゲル、ジャワ古典舞踊、コンテンポラリー・ダンスと幅広いレパートリーを持ち、世界各地で公演を行う。2006年デワンダル・ダンス・カンパニーを設立以降、舞踊の振付や後進の育成にも積極的に取り組んでいる。様々な国際プロジェクトに関わりながら、2016年よりソロ作品「Medium」を世界各地で上演。2018年ガリン・ヌグロホ監督(インドネシア)によるリアントの半生を描いた「Kucumbu Tubuh Indahku - Memory of my body」(ベネチア映画祭参加作品)が各地で上映された。故郷バニュマスに芸術センターを設立し、希少な芸能や文化遺産を保存、継承する活動を行っている。

■ボヴェ太郎 BOVE Taro
舞踊家、振付家。空間の〈ゆらぎ〉を知覚し、感応してゆく「聴く」身体をコンセプトに、歴史的建造物や庭園、美術館等、様々な空間で創作を行っている。主な作品に「不在の痕跡」「余白の辺縁」「百代の過客」「CONATUS」等がある。能楽との共演作品に「消息の風景─能《杜若》─」「Reflection─能《井筒》─」「縹渺の露─能《野宮》─」「寂寥の薫─能《楊貴妃》─」他。劇場作品の他、「微か」(世田谷美術館)、「カンディンスキー展」(京都国立近代美術館)における公演、西ジャワの古典歌曲トゥンバン・スンダとの共演等がある。藤枝守作品「ガムラン曼荼羅」公演(2020/2022)、現代神楽「玉垂」公演(2023)に出演。

■川島未耒
舞踊家。15才よりジャズ・ダンス、コンテンポラリー・ダンスを始める。2001〜04年インドネシア国立芸術大学スラカルタ校舞踊科、マンクヌガラン王宮にてジャワ舞踊の研鑽を積む。2006年リアントと共にデワンダル・ダンス・カンパニーを設立。以降、デワンダル主催公演、インドネシア大使館主催イベント、湯島天神梅まつり、靖國神社みたままつり等に出演。2016年デワンダル・スタジオ(文京区)をオープンし、自主公演やワークショップを定期的に開催している。インドネシア、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ハワイ等で、ジャワ舞踊やコンテンポラリー・ダンスを上演。

■佐草夏美
舞踊家。幼少時より、箏・地唄三味線に親しむ。東京芸術大学音楽学部邦楽科筝曲専攻卒業。大学在学中、ジャワのガムランと宮廷舞踊に出会い、現地へ行き来して研鑽を積む。次第に自身の身体や生活する環境から生まれる音楽や舞踊を求める方向へ変化。声も伴いながら、さまざまな音楽家との即興を試みている。2014年「ガムランの般若心経」(藤枝守作曲)でパラグナ・グループ(西ジャワのガムラン)と初共演。以降、2018年「ガムランが織る」公演、2020年「ガムラン曼荼羅〜響きの回廊へ」公演など、藤枝守作品に多数出演。https://pamor.exblog.jp/i3/

■作曲:藤枝守
カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D.)を取得。作曲を湯浅譲二やモートン・フェルドマンらに師事。植物の電位変化データに基づく《植物文様》シリーズを展開。著書に『[増補]響きの考古学』など。最新のCD《ガムラン曼荼羅》が「レコード芸術」誌の準特選盤。2023年3月にアクロス円形ホールにて現代神楽《玉垂》、同年5月にパラグナ・グループにより東京・自由学園明日館にて《両界ガムラン曼荼羅》の公演を予定。2020年まで九州大学大学院芸術研究院教授。現在、九州大学名誉教授。

 

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★ガムラン・ドゥグンについて    森重行敏
インドネシアは無数の島々からなり、それぞれ異なる言語や音楽文化を持つ多民族国家である。ガムランは金属製打楽器のアンサンブルで、ジャワが古くから中心地であったが、西ジャワ(スンダ)には中部ジャワのような強力な王宮が成立しなかったため、さまざまな小編成ガムランが存在する。ドゥグンはスンダの貴族階級に伝えられた儀礼用のもので、本来は舞踊や芝居には用いなかったが、戦後再整備されるとともに、新作も作られるようになった。元は器楽であったが、現在では歌曲も多く作られている。東隣のバリ島でも本来の大掛かりなガムランとは別に、ドゥグンがレストランなどのBGMとしてしばしば流されている。

ドゥグンの音階はいわゆる沖縄音階に類似した五音音階で、ガムランでペロッグ音階と呼ばれるものの一種である。ところで、スンダの歌には日本の箏や三味線にも似た音階もあり、ドゥグンの五音音階の中の一音を取り替えることにより、この音階(マドゥンダまたはソロッグ)を演奏することもできる。さらにあと一音追加すれば合計七音音階となって、事実上の西洋音階も演奏できることとなる。ただしガムランの音階は金属楽器の特質として洋楽のような精密な音律ではなく、敢えてバラツキのある音律によって生み出される「うなり」の存在も欠かせない。今回、福岡と東京で活動するグループによって、ドゥグンのさまざまな可能性が提示されることにより、民族や伝統の壁を乗り超えた、新たな表現が期待される。

 

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★「植物文様シリーズ」とは 藤枝守
《植物文様》という藤枝守の作曲シリーズは、植物研究家でありメディアアーティストの銅金裕司が考案した「プラントロン」という装置との出会いから生まれた。この装置から採取された植物の葉表面 の電位変化のデータに内包された音楽的な価値に着目しながら、MAXによるコンピュータ・プログラムによって、この電位 変化のデータをメロディックなパターンに読みかえるという手法が一貫して行われている。その手法は、「なにかをみいだす」という行為に集中した作曲の試みであり、また、ピタゴラス音律や純正調などのさまざまな音律によって《植物文様》というシリーズとして現在も展開している。

[主催] NPO法人日本ガムラン音楽振興会
[後援]インドネシア共和国大使館
[制作]マイルストーンアートワークス
[助成]公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京   

  
コンサート情報FBページ

 

 

  オフィシャルチケット予約 

■5月6日(土)15:00-公演   前売りチケット予約は終了いたしました。


 

Peatix電子チケット予約 

 

 

   

自由学園明日館へのアクセス
東京都豊島区西池袋2-31-3

・池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分
・目白駅より徒歩7分

 

 

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藤枝守作曲 ガムラン曼荼羅 CD 予約サイト:
http://www.milestone-art.com/htm/contact-20211111.html

 

 

 


 

 

 


 

 

 

 


 

 

 


 

     

    

 

 

 

 

 

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